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リコーと増進堂・受験研究社はRICOH THETAで撮影した360度の画像を使った発見型教材の教育的効果検証を実施
2019年03月29日

株式会社リコー(本社:東京都大田区、代表執行役員 社長執行役員 山下 良則)と株式会社増進堂・受験研究社(大阪市西区、代表取締役 岡本明剛)は、子どもが自主的に学ぶ力の育成や動機づけを狙いに、RICOH THETAを使って撮影した360度の画像を活用した発見型教材を開発し、実証授業を実施しました。実証授業でのアンケート結果では学習観・学習方略観の変化に対して、発見型教材を使った教材の可能性を拓く有益な実証結果が得られました。詳細な結果は学術的な研究発表の場で行う予定です。

 

今後も教育分野への貢献、360度の画像を使った教材の普及に向けて継続して取り組んで参ります。

 

【実証授業概要】

  • ・対象:加藤学園暁秀初等学校の小学校6年生36名
  • ・日時:2019年3月5日、3月12日
  • ・実施コンテンツ:RICOH THETA Vで撮影した理科実験中の間違い探し静止画

(協力:東京理科大学 理学部物理学科 川村康文研究室)

  • ・授業内容:360度の画像に写っている理科実験者数名の中から、実験として間違った方法や危険な方法で実施している人を見つけ、正しい方法をアドバイスするというワークシート記入およびディスカッション形式の授業を行った。学習者個人の発見力を向上させる狙いと、集団で議論する中でクラスメイトの着眼点を学び発見の視点を広くすることを目的とした。

 

【実証授業結果】

分析データは2回授業を受けた32名を対象に、5段階評価のアンケートを事前と事後2回実施。

  • ・今回の実証授業では、「学習の動機づけ」「理科に関する学習観・学習方略観の変化」にのみ注目。
  • ・学習の動機づけについては、「再度受けたい」が回答数31名に対して25名(80.6%)、平均値で4.23となりおおむね成功したと言える。
  • ・学習観・学習方略観の変化については、発見型教材での「気づきを要求される観察・実験」への学習姿勢と、従来型の観察・実験への学習姿勢に差異がある可能性を示唆する結果となった。つまり、従来の観察・実験の場合、みんなで実験をしているという事実や雰囲気や目の前で変化が起こったりするという意味で「楽しさ」を感じ「好き」であると評価する傾向がある。一方で、発見型教材の場合には「自らが発見・判断する」タスクがあり、これは「難しい」という感覚だけではなく、「本来、観察・実験は考察も含めた発見・判断などの認知過程が伴うものである」という学習観の変容を一部の生徒に促した可能性がある。

これ以外にも暗記方略と観察方略それぞれの重要性意識についても発見型と従来型とに差異があり仮説が得られた。この仮説により学術的な研究テーマが設定されたことが有益であり、360度の画像を使った発見型教材の可能性を拓く実証授業だったと言える。

 

(参考)授業を受けた生徒からのコメント

  • ・あまり、こんなに楽しく授業をうけたことがなかったのでよかった。まちがいさがしで勉強ができるなんてすごい!これをいかしてこれからの授業にとりくみたいと思います。
  • ・どこが間違っているのかをくまなく探すために、画像を駆使して動かすことが面白かった。ほんの小さなことでも大きなヒントになるということが分かった。理科の知識が再確認できたと共に、新たな視点をみつけることができたので、楽しかった。
  • ・太陽の向き、かげの向きなど、答えを見出すためにいろいろ観察し、何かを発見した時がとても楽しかったです。画像の細かな間違に気づくことができなかった時はとても悔しかったです。また360°画像を使って学習してみたいと思いました。ありがとうございました
  • ・この授業は理科の知識を生かさないとだめだと思うので次のために(いつ受けてもよいために)勉強します。

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